
鍋物を作る器
鍋物を美味しく演出してくれるのが器としての鍋。
私の場合は、だいたいいつも同じ土鍋を使用しているのですが、鍋物の種類や具材によって鍋を変えると、また違った味わいや楽しみがありますね。
材質的には、陶磁器、金属製、ガラス製、石などさまざまですが、形なや鍋の種類には、たくさんのバリエーションがあります。
■土鍋
土鍋は食材の化学変化が一番少ないと言われています。例えば、鉄鍋でごぼうを煮ると汁まで真っ黒になったりしますよね。
また、保温性が良いので、特に鍋物の後の雑炊などは土鍋が一番美味しいです。
土鍋は、水煮と言われている鍋物と、たくさん煮汁でいただく汁ものと言われている鍋物に適しています。汁気の少ないものを煮たりすると、焦げ付いてしまったり、時には割れてしまうことがあります。ですから土鍋の基本は、たっぷりの水分で煮るということです。
また、鍋尻が濡れたまま火にかけたり、保存状態が悪かったりすると割れてしまうこともあります。
土鍋には、浅いものや深いもの、また大小もさまざまですが、家庭で使う場合には深めの土鍋が使いやすいです。
■鉄鍋鉄鍋は油との相性が良く、保温性が高いのが特徴です。
鍋物に使用する鉄鍋には、すき焼き用の浅い鍋とか手ずるのついた木ブタのある深い鍋などがあります。
すき焼き鍋は、汁の少ない鍋物にも向きます。万が一汁がなくなって鍋底を焼いてしまっても、鉄の鍋であれば、土鍋のように割れてしまう心配がありませんね。
深い鍋は、囲炉裏が似合います。趣や情緒のある鍋物を演出するには良いですね。
■その他の鍋土鍋や鉄鍋の他には、耐熱ガラスの鍋やホーローの鍋も鍋物に使用します。特にホーローの鍋は洋風の鍋物に良く合います。
その他に、銅製の鍋や銀製の鍋、さらには大きなホタテ貝の殻なども鍋物に使用します。
鍋物の話し

■鍋物の歴史・・・『鍋物のルーツは?』 『鍋奉行って昔は主婦だったんですって!』 『鍋奉行の本当の役割とは?』 『鍋物の歴史は火と共にあり!』など鍋物の歴史などの話しです。 続きはこちら
■鍋物を作る器・・・一般的には土鍋だと思いますが、その他にも鉄鍋など鍋ものの器があります。そんな器の話しです。 続きはこちら
■おいしい出しを引く・・・鍋物の美味しさのポイントはズバリ!出しにあります。美味しい出しの取り方についての話しです。 続きはこちら
■低カロリー、低塩分な鍋物のコツ・・・ダイエットにもよいと言われている鍋物ですが、意外に高カロリー、高塩分になってしまうことがあります。低カロリー、低塩分で健康的な鍋物のコツとは? 続きはこちら
■おいしい鍋物へのこだわり・・・こだわれば、こだわるほど美味しいのが鍋物です。美味しく鍋物をいただくためのこだわりを10項目にまとめてみました。 続きはこちら